ランチェスター戦略①
・ランチェスター戦略とは
「ランチェスター戦略」
経営に携わられていたり、勉強されている方なら誰もが聞いたことあるのではないでしょうか。
ランチェスター戦略が求めているものは単純かつ簡単で「ナンバーワンを目指す。しかもぶっちぎりの。」
(やり遂げるのは難しいですが…)
ランチェスター戦略では、強者と弱者の二つに分けて、それぞれが取るべき戦略を提唱しています。
・強者、弱者とは
強者とは、その市場でのシェアが1位の企業をいい、それ以外の企業は弱者になります。
ただし、企業の規模のみで判断するものではなく、それぞれの局面で判断するところに注意してください。
例えば、全国規模におけるシェアが低い企業でも、ある地域のみピックアップした市場でのシェアが1位であれば、その地域における強者はその企業になることとなります。
・強者の戦略と弱者の戦略
強者と弱者の分け方がわかったところで、強者と弱者がそれぞれ取るべき戦略を記載します。
1.強者の戦略
強者の戦略は「ミート戦略」になり、弱者が採用する戦い方の効果を薄めることにより追随してこないように導く戦略を採用すべきです。
具体的な戦い方は下記の通りです。
・総合主義
ひと、もの、金の全てを投入して市場を圧倒する方法です。
強者のみ採用することができるものになると考えられます。
・広域戦
一部の地域のみをターゲットとするのではなく、広い地域をターゲットとする戦い方になります。
・遠隔戦
テレビ、新聞などのマスコミの広告を利用して、情報を多くの方に発信することにより認知度を上げ、市場から弱者を排除する戦い方になります。
・確立戦
新商品を投入したり、新規開拓を行なうことにより弱者が入り込む隙間をなくすことを目指す戦い方になります。
・誘導戦
強者が弱者を都合の良いように誘導する戦い方です。
類似の商品をで値引き合戦を仕掛けることにより、弱者の体力を奪うなど方法により弱者を誘導します。
2.弱者の戦略
強者の戦略に対し、弱者は「差別化戦略」を採用すべきです。
・一点集中主義
限りある経営資源を一点に集中させる戦い方です。
例:商品数を絞る、営業先地域を絞る、製造品目を絞る等
・局地戦
商品、場所などを問わず、強者が手薄となっているニッチな市場を攻める戦い方になります。
・接近戦
お客様と直接お会いしてコミュニケーションを直接取ることにより良好な関係を築き、商品を購入していただく戦い方になります。
・一騎打ち戦
競合社数が少ない市場で戦うことを言います。
競合が少なければ、そのぶん経営資源を集中させて強者と戦うことができるため。
・陽動戦
従来行われていた販売方法以外での販売をゲリラ的に行うことなどにより、強者を奇襲する戦い方になります。
・最後に
これらの戦略を上手く活用することにより、より良い経営ができるよう日々努力していく必要がありますね。
もっと詳しい内容は、また別の機会に書きたいと思います。